「 哲学談義 」一覧
学校の勉強は生きていく上で必要なのか? ―実存の危機は極めて静かにやってくる―
勉強嫌いな学生が勉強しない為に使う言い訳で頻繁に使われる言葉。 「学校の勉強が人生で何の役に立つんだ」 何故これが言い訳だって断言できるのかというと、じゃあこの学生は人生で役立つ事を必死で勉強しているかというと全然そんな事はないから。「俺は将来サッカー選手...
無駄の中にこそ生きている実感がある
最近ハイデガーが読める様になってきた。この「読める」というのは、書いてある事が完全に理解出来るという意味ではなく、投げ出さずに精読できるまでの意志力が余ってきた、という意味ですけどね。そもそもハイデガーが理解できたなんて言おうものなら、「理解できる訳ねーだろ...
自分を知る事の苦しさと克服法
自分を知るという作業を始めたら、あまりのキツさにやはり投げ出しそうになった。ここまでは予定通り。キツいって事は、事前に解っていた。今まで散々支払い避けていたツケを払うのだから、雪だるま式に膨れ上がっている。自分を知る事の難しさと苦しさを事前に知る事は有用なの...
汝自身を知れ ―やるべき事を知る『べき』―
人は努力する限り迷う、と言ったのは確かゲーテだったか。これさえやれば全ての問題は解決して心安らかに生きられる!と思って見事成し遂げたら成し遂げたで、また新しい問題が出てきてしまう。 意志力さえあれば何でも出来る! と考えて意志力のマネジメントを始め、ある程度ま...
問題解決のスタート地点
悩みがあれば市場は動く。世の本屋には、あなたの悩みを解決する為のノウハウ書で溢れている。コミュニケーションのノウハウや仕事のノウハウや恋愛のノウハウまで。「何を」「どのように」すればいいのかの指南書だ。 しかし、何か問題が起こった時に「どうすればいいんだ」と真...
考えるべきか考えぬべきか、それが問題だ
考える、という行為は脳に多大なストレスをかけ続ける。ストレスなので人によっては凄い不快感を伴いなんとしても避けたい代物であるが、進化の為にはストレスは必須であり最強のパートナーだ。負荷をかけ続ける事が爆発的な変化を生むのは、漫画ドラゴンボールを読んで育った世...
「わかる」事の危険性
相手の話を聞かない(聞けない)人間は頻繁に使いまくるが、話を聞くプロであるカウンセラーは絶対に使わない言葉がある。それは、「わかる」「わかるわ~」「よくわかる」という相槌だ。何故かというに「わかる」というのは至難の業だからだ。そんな簡単に解ってたまるものか。...
何故あなたの目標は達成されないのか?
世の中には正しい事と間違っている事があるとされている。しかし何が「正しい」かなんてのは、全ては文脈によって決定されるのだ。上半身裸で街を歩くのは社会的には間違いだが、エガちゃん的にはそれが正しい。エガちゃんの私服姿は結構カッコイイが、それでも上半身裸が正しい...
決断は何故難しい? 近代合理主義から実存主義へ
人生生きていれば、瞬間瞬間、常に決断を迫られる。どこの会社に入ろうか、誰と結婚するべきか、などと言った人生を左右する重要事項から、今日は何の服を着てでかけようかしら、みたいな些細な決断に至るまで。 今日着る服を決断するのに頭を抱えて悩む事はないだろうが、大きな...